道内 列車乗り放題6日間 『HOKKAIDO LOVE』


時はコロナ禍〜2020年から2022年まで、
JR北海道が、3年連続で道からの補助金を受け販売している 超お得な切符がコチラ。
北海道内の列車全線(特急含む)とJRバス(一部高速などを除く)が6日間乗り放題で、お値段なんと! ¥12,000です。

最初に利用したのは 販売初年度の2020年7月です。

札幌在住約50年〜半世紀も前になりますが、私は日本最北の地である稚内市で子供時代を過ごしており、いわば稚内市は私の故郷です。親戚などもいませんので、ずっと行く機会もなく生活優先で、気がつけば還暦を過ぎていたと言うわけですね。

札幌〜稚内のJR特急列車は片道で¥11,090(所要時間5時間10分)
高速バスだと片道¥6,200(所要時間 5時間50分)になります。
お金の面でも時間(体力)の面でも、私には 近くて遠い故郷ではなく、遠くて遠い故郷でした。

6日間周遊切符 ¥12,000の情報を目にしてから、ずいぶん悩みました。「稚内へ帰ってみたい」諦めて、忘れていた望郷の思いが 日に日に大きくなる一方で、普段からまったく旅行などせず、体力にも自信のない60代ですから、心配なことを数え上げればキリがありません。

それでもこの切符の安さは格別でした。
最後のチャンスかもしれません。
不安を残しながらでしたが、出発の日を決め、私はJR札幌駅みどりの窓口に向かいました。切符購入後初めて ネットで宿泊予約なるものをします。


2020年のこの時点ではまだ、道の駅巡りは始めていません。稚内に行きたいという以外に、旅行の予定はありませんでしたが、札幌〜稚内を往復出来れば、切符代金の元は十分にとれるのです。

7月下旬、一人半世紀ぶりの、故郷稚内への旅が実現しました。
緊張だらけの二日間でしたが、懐かしい思いで市内を散策し、宗谷岬にも初めて行くことが出来ました。

今から思えば(ほんの2年前ですが)まだ体力があったのでしょうか、切符の使用期間6日間のうち 2日間を稚内旅行に使い、残り4日間の中で、釧路にも行き、大沼公園にも行きました(いずれも日帰り)。

翌年2021年にも同じ切符が販売され、すでに道の駅巡りを始めていた私は再び、道北圏の道の駅数カ所を巡るべく、切符を購入、稚内に向け旅立ちます。

この時も最初の2日間を札幌〜稚内の旅行にあてていますが、残り4日分の使用はしないままになりました。表面上の理由は悪天候でしたが、明らかに体力的な限界でした。

その時の旅行記はまた後日、記したいと思います。